なおまーるです。
今回は標題にもあるとおり、夜中にマンション火災警報器が鳴り響いた時の体験談です。

うちの場合は主人が遠隔地単身赴任で、お付き合いしていた時から遠距離。
もちろん子どもが生まれてからもずっとワンオペ育児でした。
「こんな時、主人がいてくれたらなー。」と思うことも多々ありました。
その中でも一番心細く感じた経験
それは
深夜マンションで火災警報器が鳴り響いた時の体験です。(誤作動でした)
この時の記憶は一生忘れないでしょう。
この記憶のせいで、火災警報器がまたなるかもしれないという不安やトラウマを抱えて生きていかなけらばならないからです。

こころなしかこのころから眠りが浅くなったような…
また同じく火災警報器がなったらどうしよう。
…と思いだしたら、しばらく眠れなくなったり。
その後の生活に確実に爪痕を残すようなそんな経験でした。
この記事はわたしの体験をとおして、マンションにお住まいの方で、突如火災警報器が鳴ってしまった時の対処法をお伝えできればと思います。
少しでも参考になればさいわいです。
あの恐怖の瞬間を考えると備えあれば憂いなしです。
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火災警報器が鳴った時の対処法
できるだけ落ち着く
なんといってもまずは落ち着くこと。
報知器はなんて言っているのか・どんな指示なのかキチンと聞くことが大事かと思います。
自動火災報知器は機械なので、故障や誤報はあるあるだそうです。
しかし、



誤報はよくあることなんでしょ、だったら今回も誤報じゃないの?
とおもってはダメだそうです。
「誤報ありき」ではなく、「マジ火災かも」と疑うといいとのことです。(現役消防官のはなし)
しかしながら、夜中の場合は特に眠って意識ないところから警報器の大爆音によってたたき起こされて、かつ、「にげろ!」の指示が飛んでくるという、なんともドタバタな瞬間になります。
なんといってもまずは落ち着くことを意識しましょう。
火災警報器の取扱い方法を確認しておく
また、けたたましい音を消す方法として停止ボタンがあるはずなので、指示が理解出来たらいったん落ち着くためにも停止ボタンを押して避難の準備をすることもできるかと思います。
一度ご家庭の火災警報器の機能を見ておくことも大事かと思います。
できれば定期的に(点検のタイミングなど)行うとよろしいかと思います。
取扱説明書が見当たらなかったらマンション管理会社に確認してみましょう。
最低限持って逃げるものの選別
一番難しいのは逃げるときの持ち物選別ではないでしょうか。
あまり選別をやりすぎると逃げ遅れるという最悪なシナリオになりかねません。
必要最低限の荷物で、かつ逃げやすい格好で、身をまもる事を考えましょう。
トイレを済ませておく
逃げることに必死で家を出ることになります。
余裕があればトイレ等の外出前身支度は整えていきたいものです。
緊急性を考えて避難してからでも余裕があればこの程ではありません。
火災報知器が鳴った時の体験談
ここからは実際に火災報知器が鳴ったとき体験した出来事です。
背景と非難指示
季節:真冬
時刻:夜中の1時半ころ(25:30)でした。
誰にむけて:マンションの棟全員への指示
場所:「マンションの1階共用部分からの火災」とのアナウンス
何がどうする:「すぐに避難してください」
当時ワンオペフルタイム勤務をしていたので、くたくたに疲れて子どもを寝かしつけ、一緒に寝落ちしていました。
その時にいきなり!
火災報知器:「うーうーふぁんふぁんふぁんふぁん」
「火災です火災です~階の~部分から火災が発生しました。逃げてください。逃げてください。」


という男性アナウンサーのような滑舌の良い声が聞こえました。
火災警報器の音声…男の声が!こわい!とにかく気持ち悪い!
「火災です火災です」(2回言う)の部分が特に緊急性の高さがうかがえるテンション
なぜかびっくりを超えて不機嫌な感情が沸き上がります。



なになになにー!(起こされて不機嫌)
だれかそこにいるのー?なんて言っているのー?どこから聞こえるのー?
どうやらリビングから聞こえてくるもよう。
リビングの火災警報器からけたたましい音が聞こえてきている。
お布団からでて確認すると、どうやら火災?らしい。
落ち着いて思考を整理した内容
まず、自分が次の日【仕事行く用の服】に着替える。
季節は真冬。
起きたてほやほやの頭で思考した内容はこちら。
マジか!
子どもにつなぎを着せなければ。
1歳前後のまだよちよち歩きなので抱っこ紐でくくりつけなければ。
ミルク持たねば。
火災で焼かれて困るものはなんだ?
そうこうしている間にこどもが泣きながら起きてくる
「ママままままー!ギャー!」
恐怖に恐れおののいている顔をしてすでに鼻水が垂れている。
抱きしめる。「大丈夫。大丈夫。ママここ(にいるよ)ママここ(にいるよ)」
鼻水が服に着く(想定内)
子どもを着替えさせながらあらためて頭を整理。
- おむつ一袋
- ミルクと哺乳瓶
- 母子手帳
- スマホとケーブル等
- ハンコ
- へその緒
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いつも使っているバッグと保育園バッグに詰め込む。
これだけ用意するのに火災報知器は20回以上は同じアナウンスを繰り返している。
まだけたたましい音はまだ響いている。
(警報停止ボタンによる止め方を知らなかったので鳴りっぱなし)
やっとの思いで家から出る。
しかし…
エレベーターが止まっている


階を表す部分に見たこともない表示【緊急停止】
一気に焦る気持ちが沸き上がります。
階段で降りるしかないのです。
子どもを抱っこ紐で括り付けているので、自分の体重プラス12~13キロの重さ。
おむつやらみるくやら持って。
これから何段も階段を降りなければならないのです。
ていうか、降りないと…終わる


ぐるぐると階段を下りていると目が回ってくる。
でも、子どもには「大丈夫よーママここよー」を繰り返す。
決して大丈夫ではないのはわたくし高齢出産育児ママ
避難が無事成功
やっとの思いでエントランスまで降りるとすでに消防車が何台も停まっている。
赤いランプがぐぁんぐわん回っている。
1階には人がごった返していて、わたしは人がいる安心感と疲労で座り込んでしまいました。
トイレ行ってくればよかったー。とこの時気づきます。
どこからか「警報は誤報だった」的な言葉がどこからともなく伝言ゲームのように回ってきました。
やっと真の安心感を味わったと同時に、あのストレスはなんだったんだと、少し怒りが沸き上がってしまいました。
なんでもなくてあーよかった。でいいのに。
こどもに不安な思いをさせたということが一番大きい感情だったから怒りが湧いてしまったのかな。
とも思う。
緊急時もし主人がいたら…
もし、主人がいれば…
- 主人が階下に降りて行ってもらう
- 情報を得たうえで避難か考えられた
- スマホで連絡を取りながら行動できた
- おちついて判断できた
- 1人の思考より2人の方が持ち物とかもっと効率化できた
- 持ち物を持ってもらうか子どもを抱っこしてもらうか分担できた
- 逃げる準備をするときもパニックにならず落ち着けた
- けたたましい音を消すにはどうしたらいいのか考えられた
実際1階に降りてきた住人さんは世帯に1人だけのお宅が多く、小さい子どもはまったく避難していませんでした。



子どもを抱っこして両手に荷物持って避難してきたのはうちだけでした。
おそらく1人が様子を見に来て避難が必要ならば連絡するという方法をとっていたのかもしれません。
「子どもは警報鳴っても起きないで寝てるよーはっはっは」
なんていう会話を聞いたら複雑な感情が沸き上がります。


まとめ
今回は真冬に火災警報機がなった時の体験談と対策についてお伝えしました。
対策については
- 火災警報機のシステムをよく理解する定期的に確認
- 落ち着いてあわてず行動する
- 緊急時の持ち物リストを考えておく
- 避難時はおトイレを済ませておく
翌日は全身筋肉痛のわたくし。何事もなかったかのようにしっかりフルタイム勤務しました。
管理会社の誤報の貼り紙で本件は終了しました。
掲示板の貼り紙(手書き)の内容
○○年〇月〇日
入居者各位
お知らせ
「火災警報誤発報」についてお知らせいたします。
記
本日1:30分頃火災警報が鳴動しました。
館内を確認した結果、誤報によるもので実火災はありませんでした。
(~~の感知器が反応しておりましたが原因の特定には至りませんでした)
ご心配・ご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。
以 上
もう経験したくないですね。



今回の体験をリアル避難訓練だと思うようにしました。
可能性は0ではないのでしっかり対策しなければいけないなと思った体験でした。
今回の記事が少しでもお役に立てればさいわいです。
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